切って重ねるだけで、ちゃんと美味しい。


見にきてくれてありがとうございます!

今回は、「重ね煮って、実際どうなんだろ?」と、最初の頃の自分が思っていたことを、いまの自分の視点で振り返ってみようかと。

かしこまった説明というより、使っていく中で気づいたことをそのまま置いていくような内容になるかもしれないけど、読んだあとに「重ね煮ってこんな感じなんだな」と、なんとなく雰囲気が伝わればうれしいです。

考えなくていいって、こんなにラクなんだ


料理って、考えることが多いのがストレスの要因だと思ってて。

お昼過ぎくらいから「今日の夕飯どうしよう…?」って頭の片隅でチラつき始め、夕方に向かうにつれてその存在感がどんどん大きくなり…

さらに、作っている最中は「味付けはこれでいいかな?」となり、また別のストレスが発生。
毎日小さなストレスがじわじわ積み重なっていくのが本っっ当にしんどい。



でも、重ね煮は とりあえず野菜を切って、鍋に重ねて火にかけるだけ。

とりあえず野菜を鍋に入れて火にかければ、うまみがじんわり引き出されて、ちゃんとおいしい。考えるより先に手を動かせばいいという、その気軽さがすごくありがたい存在でした。

適当でも、なぜかおいしくなる安心感


重ね煮って、思ってた以上にざっくりでOKだった。

順番を多少間違えても、切り方がバラバラでも、なんとかなってしまう。

「ちゃんと作らなきゃ」と思うほどプレッシャーになるタイプなので、この「どうやってもだいたいおいしくなる」という安心感が、地味にありがたい。

鍋の方が私よりいい仕事してる。

確実に。

冷蔵庫の野菜が、ちゃんと使い切れる


重ね煮を始めてから、野菜の消費量が爆増しました。

「あ、これも入れとくか」
「あの野菜も入れちゃえ」

ってやってたら、 鍋パンパン。

冷蔵庫の奥で、しなしなになって「もう無理です…」みたいな顔してた野菜も、救済できるのが地味に嬉しい。
冷蔵庫の奥で野菜をミイラ化させてしまった時の あの罪悪感ともおさらば。

中途半端に残したにんじんって大体こうなる…よね!?
ミイラ化寸前。ギリ間に合った…!

あると安心する存在


私が今一番よく使っているのは、「重ね煮ストック」として作り置きする使い方。

味付け前の状態でストックしておけば、 「とりあえず何かできる気がする」 「これがあるから今日は大丈夫」と思えて、気持ちがラクになる。

炒め物やパスタ、丼もの、汁物などなど。いろんな料理に自然になじんでくれて、適当に足しただけなのに なんかちゃんと作ったっぽいもの ができあがる。

冷蔵庫にあるだけで、なんだか守られているような安心感があります。

冷蔵庫にあると安心の「重ね煮ストック」(通称:かさスト)

最初の不安に、いまの自分が答えてみるなら

本当に適当でいいの?


大雑把な私でも続けられるのかな…って、最初はちょっと半信半疑でした。

でも実際やってみたら、順番が多少ズレても、切り方がざっくりでも、ちゃんとおいしい。思ってた以上に自由で、ちゃんと成立することに驚きました。

決まりごとが多いとそっと遠ざかりたくなる私にとって、この 懐の広さ はかなり心強かった…!

適当でOKだからこそ、毎日でも続けやすい。
このゆるさが、私にはぴったりハマりました。

ちゃんと使いこなせるか不安だったけど

「作ったはいいけど、ちゃんと使いこなせるかな。」と最初の頃は不安に感じたことも、無きにしも非ず。

でも、いまは普段のごはんに使う分には、なんでもわりといける。そう思えるようになりました。

とりあえず足しとくか。で、だいたいなんとかなる。
かさストは、どんな料理にもすっとなじんでくれる、デキるやつです。

たとえば、

  • スープや味噌汁にポンと入れるだけで、即完成
  • 焼いたお肉やお魚に添えたり、ソースにも◎
  • ポテサラに混ぜたり、卵と焼いてオムレツにしたり

要は、旨みがじわっとにじんでる野菜ミックスみたいな感じ。

手軽にサッと取り出して使えるフッ軽なところも、かさストのいいところ◎

「とりあえず、かさストで何とかなるかも」って思えるだけで、気持ちがちょっと軽くなりました。

子どもが食べてくれるか問題


子どもに嫌がられそう…というのが、正直いちばん不安でした。 でもいざ食べさせてみたら意外とすんなり受け入れてくれた気がします。

味つけ次第でいろいろ変えられるので、子どもの好みに合わせてアレンジしながら続けているうちに、野菜完全拒否だったうちの娘も、少ーしずつ食べられるものが増えてきました。

…まあ、キレイに避けられて「キィーーー!」ってなる日も多々あるけど(笑)

さいごに


少し長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
「重ね煮ってこんな感じなんだ」というのが伝わってたら嬉しいです^^

重ね煮の一番いいところって、 ちょっとだけ気がラクになるところだと思ってて。

やる気が出ない日も、時間がない日も、 冷蔵庫にかさストがあるだけで、なんとかなるかも。と思える。

それって、ごはんをつくるハードルが少し下がるってことだし、 気持ちに余白が生まれるってことでもある気がして。

完璧に使いこなせていなくても大丈夫。忘れていた週があっても、また思い出したときに作ればいい。

そんな感じでゆるく続けられるのが、いまの私にはちょうどよくて。
これからも、無理のないペースでつきあっていけたらと思っています。


次回は、わが家ではすっかり定番になった「重ね煮豚汁」のことを、ゆるっと綴ってます。

気が向いたら、またのぞいてみてください◎